2009年7月10日金曜日

建築家の自邸に住んでわかったこと その2/吹抜が多い家は寒くて暑い?


自邸では一部の部屋については階段との間を仕切っていません。
限られた敷地の中でインテリアに開放感を与えるためですが、
その反面、温熱環境的には不利な空間となります。

では、不利といってもどれくらいのものなのか?
それは耐えられないほどの不利なのか?
開放感の代償としてはいかほどのものなのか?
ということを3年間体験してみましたが、
わが家族はおおむね快適に過ごしています。

まず、夏については開放的な分、
風がよく抜けるので酷暑の時期以外は
エアコン自体つけなくてよい状態です。

冬についてはさすがに開けっ放しの状態ではくつろぐには
辛い日が多いです。これは予想されたことでしたので最初から
リビングダイニングと階段の間にカーテンを設けています。
布一枚ですがそれだけで十分部屋の暖かさはキープできています。

空調嫌いの方にはちょうどいい塩梅なのではないかと思います。
冬には暑いくらい、夏には寒いくらいエアコンをかけないと
気がすまないという方にはおすすめできません。

またこのような空間でも快適に過ごせるのは
「外断熱」やペアガラスサッシ、床暖房を採用するなど
工夫をしているおかげでもある、ということを付け加えておきます。